備忘録

A.B.C-Zと、魔法少女と、サブカルチャーなど。

defiled、解釈の話。

こんばんは。

かけるです。

4/19 昼のdefiledを見てきました。感想です。
めっちゃネタバレしてます。
とても自分勝手に解釈しています。


始まってしばらく、この話は「人間と機械の話」「人間が機械に侵食される話」かなと思ったのですが、段々違うと思いました。
この話の二つの要素。
・〈神聖なものを汚す〉という社会的な面
・〈ハリー個人の不幸〉という個人的な面
これがハリーの内部でないまぜにないまぜになって、観客をも混乱させる籠城なのかなと。

つまり、
・図書館の大事な目録を捨てられてしまう、これは図書館のために成らない、上は何もわかっちゃいないんだ、立ち上がらなければ正義のために、という社会的籠城
がハリーの中で大きくあって、
ハリー自身もそれを信じきっているし自分は賢く絶対的正義だと信じきっている。
だからこそややこしいんだけども、
・自分の主張や信条を否定されて仕事を辞めさせられたりかつては婚約者に逃げられたり、否定され続けてきた自分を目録に重ね合わせてしまった哀れな籠城
でもあるんじゃないかなと、思ったんです。
だから、ハリーは平和的解決を求めなかった。
ハリーは賢いから、分かるはずなんです、ブライアンの提案がベターであること。
爆破が目録の保存に建設的でないことは、分かるはずなのに、それを求めない、感情が彼を邪魔したから。感情が彼に蓋をしたからではないか。
あれはハリーの自殺なんじゃないか。
なんて思った。
〈delifed〉と〈defiled〉は表裏一体。

ハリーは目録に自分を重ね合わせてしまった。
古臭くて、味があって、uniqueで、そして捨てられる。
彼の抵抗、それが籠城。
ハリーは自分以外にもたくさんのものを目録と重ね合わせていました。
イタリアのカフェだとか。
それは彼の好きなもの。彼の汚したくないもの。彼の大事なもの。
彼自身もそう。

こういうと、すごくハリーのエゴで自己中心的に聞こえるし、実際たぶん見ていてそう思った人もいると思います。
あんまりにも自分勝手だ。
でも、別にこれはハリーが特殊なんじゃないと思います。
身近にある話だし、誰しもがハリーでありブライアンであるんじゃないか。

ハリーは全然キチガイなんかじゃなくって。
むしろ、この葛藤は誰しも起こりうるのに気づかない事象だと思う。
個々の正義は、個々の感情の上で成り立っているということを意外と忘れがち。
ハリーにとっての正義
ブライアンにとっての正義
観客にとっての正義
それは絶対的なものではない。もちろん重なり合うことは多分にあって、その重なり合う部分で人は法や秩序を保つのだけれど。
ハリーとブライアンの間に
絶対に交わらない部分があった。
神聖な部分。
観客によって感想が左右されるのも、その部分に起因しているところはあると思う。
人によって正義は違うんだな、と。
それは、感情の中で正義が形成されているからだとわたしは思いました。


見ている間に色んなことを思って、楽しかったです。
正直書き切れていなかったりまとめられない思いが色々あるので、またまとまったら改めて書こうと思いました。
まだまだ籠城は長いですが、お二人ともお体にお気をつけて…。